2025年6月度の有効求人倍率は1.22倍、完全失業率は2.5%　ー労働市場データレポート（2025年6月度版）ー

株式会社ツナググループ・ホールディングス（本社：東京都中央区、代表取締役社長：米田 光宏）を母体とする、多様な働き方の調査研究機関「ツナグ働き方研究所（拠点：東京都港区、所長：大野 博司)」は、官公庁などが発表する労働市場関連のデータをキュレーションしつつ、分かりやすくまとめた「労働市場データレポート」を毎月発表しています。今回は8月上旬に発表された最新データをもとに2025年6月度のレポートについて、とりまとめましたのでご報告いたします。
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【トピックス】
1.   6月度の有効求人倍率は1.22倍。前月より0.02ポイント低下。
2.   完全失業率は2.5%。前月および前年同月と同水準。
3.   新規求人数の伸び率は前年同月比で2.5%減。2か月連続で前年同月を下回る。


■１． 6月度の有効求人倍率は1.22倍。前月より0.02ポイント低下。
2025年6月の有効求人倍率（季節調整値）は1.22倍となり、前月差で0.02ポイント、前年同月差で0.02ポイントそれぞれ低下しました。パートタイムのみの求人倍率（季節調整値）は1.15倍で、前年同月差では0.05ポイントの低下となりました。一方、正社員の有効求人倍率（季節調整値）は1.02倍となり、前年同月差で0.02ポイント上昇し、主要な雇用形態の中で唯一、前年同月を上回りました。

■２．完全失業率は2.5%。前月および前年同月と同水準。
2025年6月の完全失業率（季節調整値）は2.5％となり、前月および前年同月と同水準でした。一方、年齢階級別では、15～24歳のみが前年同月と同水準で、それ以外の年代では前年同月から低下しました。完全失業者数は176万人で、前年同月差では5万人の減少となりました。

■３．新規求人数の伸び率は前年同月比で2.5%減。2か月連続で前年同月を下回る。
2025年6月の新規求人数は、前年同月比で2.5％減となりました。減少幅は縮小したものの、2か月連続で前年同月を下回る結果となりました。産業別の伸び率では情報通信業（5.2％増）、学術研究,専門・技術サービス業（1.8％増）、建設業（1.4％増）などで増加となり、卸売業,小売業（11.7％減）、生活関連サービス業,娯楽業（9.1％減）、教育,学習支援業（2.4％減）などで減少しました。

※１）当研究所では求人数の規模が大きい産業で、雇用者の中に含まれるアルバイト・パート雇用者が多い産業、具体的には建設業・製造業・運輸,郵便業・卸売業,小売業・宿泊業,飲食サービス業・生活関連サービス業・サービス業（他に分類されないもの）を７主要業種として定義しています。

（出典）
厚生労働省「一般職業紹介 (令和7年6月分)」
総務省統計局「労働力調査(（基本集計） 2025年（令和7年）6月分結果)」


ツナグ働き方研究所とは
株式会社ツナググループ・ホールディングス（本社：東京都中央区、代表取締役社長：米田光宏)を母体とする、2015年設立の多様な働き方の調査研究機関（所長：大野博司)。研究所では、企業人事や労働法制の分野で活躍する識者らとともに、施行される労働法制の要所と着眼点を解説していくほか、改正に至るまでの経過や背景も記録・分析しながら「あるべき姿」を提言。「働く」を取り巻くあらゆる労働法制の調査・研究機関として「雇用の未来」を拓きます。